さて、今回は私が実際に使ってみた(店でも使用しております)変わり種グラスを5種ご紹介させて頂きます。
当たり前の話ですが、私たちバーテンダーは、日々お客様にどの様にお酒を提供すれば、最高の一杯になるかを追求している生き物でございます。
それは同じお酒をお出しするにしても、お客様にとって心地の良い空間づくりは勿論のこと、お酒を飲むグラスにも多大な影響を与えられると考えております。
断言します!
グラス1つでお酒の味は格段に変わります。
今回は、家飲みでも使えるおすすめグラスを5選ご紹介させて頂きたいと思います。
それぞれ個性が違うグラス達は、どれも家飲みの時間を格段に華やかにしてくれる逸品ぞろいです。
「そんなもん何のグラスで飲んでも一緒やろ」って思って冷蔵庫から取り出して、缶のまま飲んでるそこのあなた!
人生損してますよ!!
(言い過ぎか‥笑 いや、言い過ぎじゃない!)
お酒は飲み方次第で何倍にも美味しくなります。
同じ値段のお酒を何倍にも美味しく飲めるのなら、この先行投資は決して高くないと私は本気で思います。
という事で、私が実際使ってみた、おすすめ家飲みグラス5選をご紹介致します。
うすはりグラス
大正11年創業の松徳硝子さんが生み出した逸品。
厚さはなんと0.9ミリ!
お高いお店(一流料亭)などでよく使われてますよね。
薄すぎて持つの緊張してしまうアレです。(でも意外と簡単に割れなくて丈夫なんです)
このグラスを実際使ってみて感じる最大のメリットは、圧倒的な口当たりの良さです。
飲み口が薄さにより、グラスの抵抗を受けること無く、旨味をダイレクトに感じさせてくれます。
なので、この口当たりに慣れてしまうと他に戻れません‥笑
あえていうならば、薄いのであらかじめ冷やしておいたビールジョッキの様な保冷効果はないですが、ビールならゆっくり飲み過ぎないか、氷を入れる飲み物ならば全く問題ないかと思います。
手軽に家飲みなら、おすすめは氷を入れてハイボールやチューハイなど飲むと格段に味の違いを感じれると思います。
オールマイティに使えるなら375mlサイズがおすすめです。
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ステンレス真空二重構造タンブラー
熱伝導率が低いステンレス製で二重構造になっている為、外側が結露せず、保冷保温効果がめちゃくちゃ高いです。
使ってみると解ることは、例えばビールなら飲んで量が減ってきて最後の一口、二口ぐらいになると普通はぬるくなってますよね。
あの状態でもしっかり冷たいんです。
私も初めて使った時はびっくりしました。
氷を入れる飲み物なら、氷が溶けるスピードが格段に遅くなります。よって飲み物が水っぽくならずに、ずっと冷え冷えの状態です。
もちろん暖かい物も使えます。
あえて言うならば、口当たりがステンレスなので金属感が気になる方がいるかもしれないです。あとは中身が見えない事ですかね。
まあ、それを差し引いてもこの驚きの保温、保冷効果は価値があると思います。
値段はピンキリですが、私が使ってる1000円前後の物でも十分効果が発揮できます。
家飲み用ならば一般的な缶ビール(350ml)が泡も含めて1本丸々入り、チューハイ等の氷を入れる事を見越してサイズは420mlぐらいの物が一番使い勝手が良いと思います。
サーモス 真空断熱タンブラー 420ml ステンレス JDE-420
二重構造グラス
こちらは先程のステンレス二重構造のガラス版です。
使ってみた感想は、普通のグラスよりはやや保冷、保温効果はあるものの、ステンレス製ほどではないです。
その代わり、口当たりはガラス製なので金属感がなく、飲み物を入れると透明の二重構造なのでまるで液体が浮いてる様で美しいです。
食べ物はもちろん、飲み物もやはり「見て味わう」という意味では中身が見える方がいいですよね。
因みに私は、家飲みではビールや冷たい飲み物はもちろんの事、ウイスキーや焼酎のお湯割りなどで使ってます。持ち手が熱くならず、そこそこの保温効果があり重宝します。
KINTO (キントー) KRONOS ダブルウォール アイスティーグラス 350ml 23106
銅製タンブラー
銅は熱伝導率が非常に高く、冷たい飲み物を注ぐと瞬時に入れ物全体が冷え冷えになります。(※熱い飲み物は火傷するので入れないで下さい)
その事により、飲み口に唇をつけるとキンキン冷え冷えの口当たりを感じる事ができます。
実際に私は家や店で使ってますが、あらかじめ銅製タンブラーを冷蔵庫で冷やしといて冷たいビールを注げば他との格段の違いを実感できると思います。(内側の凹凸によりビールの泡がリクリーミーに注げます)
ただ、熱伝導率が良い分、外気温の影響をもろに受けるのか、早く飲まないと若干ぬるくなるのが早い気がします。
なので、私の使い方は、ビールでゴクゴク飲める一杯目のみ使用してます。(二杯目からは、保冷効果があるステンレス真空二重構造タンブラーや二重構造グラスを使ってます。)
銅製だから割れないから一生物なので、1つ持っていても損はないと思います。(↑↑上の写真は現在使って7年目です。見た目に味がでてきました)
家飲みなら缶ビールがまるまる1本入る400mlサイズが使いやすいと思います。
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よこやま 燕人の匠 タンブラー 大 400ml 銅 槌目入 新潟県燕市製 ビアタンブラー AB-225
錫(すず)製タンブラー
こちらも熱伝導率が高い錫(すず)製のタンブラーとなります。
銅製と同じように、冷たい飲み物を入れると、飲み口がキンキンに冷えます。
しかも錫は抗菌作用に優れ、高イオン効果で飲み物をまろやかにするといわれ、古くから酒器などに利用されてきたみたいです。
私も実際に使ってますが、錫は唇に触れると、銅やステンレスほど意外と金属感が無く、口当たりがよくて飲みやすいです。
そして熱伝導による飲み口の冷たさと、高イオン効果でまろやかになるのでお酒がよく進んで危険です(笑)
あらかじめ冷蔵庫で冷やしておいてビール等(内側の凹凸により泡がクリーミーになります)もいいですが、まろやかになるという意味では特に焼酎や日本酒が私はおすすめです。
種類は多種多様ありますが、錫100%で作られてる『能作』さんのNAJIMIタンブラーが万能に使えるので私はおすすめです。
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能作 NAJIMI タンブラー 日本製 H8.2cm φ9.0cm 約350cc 錫100% ケース入 501341/グラス
まとめ
以上、5種類おすすめ家飲みグラスでした。
それぞれ長所をまとめてみました。
●うすはりグラス
・厚さ0.9㎜のガラス製なので口当たりが最高
●ステンレス真空二重構造タンブラー
・外側が結露せず保冷保温効果が抜群
・氷が溶けにくく飲み物が水っぽくならない
●二重構造グラス(ガラス製)
・若干の保冷保温効果
・見栄えが美しい
●銅製タンブラー
・熱伝導の良さにより口当たりが冷え冷え。
・内側の凹凸によりビールの泡がクリーミーに
●錫(すず)製タンブラー
・熱伝導の良さにより口当たりが冷え冷え。
・高イオン効果で飲み物がまろやかになる。
・内側の凹凸によりビールの泡がクリーミーに
今回は5種類、多種多様な逸品を紹介させて頂きました。
当たり前の話ですが、グラスは使う度にすり減るわけではないので大事に使ってあげれば一生物です。
同じお酒をより美味しく飲めるのなら持っていて損はないと思います。(安酒でも美味しく感じる。笑)
というわけで、
【バーテンダーが選ぶおすすめ家飲みグラス5選】
を紹介させて頂きました。
ありがとうございました。